依存と自立

今日は研究室の合宿でこれから夜中までアクセスできそうにないのでストックを放出しておく。


「誰にも頼らずに生きることが自立である。」これは正しい考え方だろうか。

確かに「誰にも頼らずにいきる」ならば「その人は自立している」と言えるだろうが、その逆は成り立たないように感じる。 「彼は自立しているから、誰にも頼らない」ということだ。なんとも、これは「自立」というより「孤立」のようだ。

依存=誰かに頼らないと生きていけない、という状態だと仮定し、自立が依存の反意語であるとするならば、 自立=not(依存)=not(誰かに頼らないと生きていけない)ということになる。 not(誰かに頼らないと生きていけない)ということは、「誰かに頼らなくても生きていけることが自立である」ということで、 実際にどうか、ではなく、可能かどうか、が重要だ。

このように自立を見直すと、自立はとても自由な身分であることがわかる。と同時に、これまで依存してきた相手(両親や親しい関係の人間)を排除する必要はないことがわかる。 もし依存関係を見直したいと感じている人がいたら、自分1人で生きてもいけるけれど、他人がいるとよりメリットが大きい、そんな関係性を他人と構築するようにしてほしいものだ。