報連相は大切

後輩と何かの作業を進めるとき、ともかくは連絡をこまめに連絡を取るようにし、こまめに報告が欲しい、としている。うまくいってないことはあんまり話したくないし、研究なんてうまくいかないことだらけだ。

一方で、自分が手を動かす作業の時はやっぱり「作業進めてないです…」とは言いにくくて、結果として「いい加減あれどうなってる?」となってしまった。 現状のタスク量を相談すると、「そしたらこういう手順で…」といろいろ話をしていただき、作業の内容が明確になって手が進むようになった(変なところで躓いたりは沢山してるけれど)。 改めて報告/連絡/相談が大切だな、と感じる一件だったとともに、悪い報告に対する対応はその後の作業者のパフォーマンスを左右するものだと思う。


この報連相の大切さ、殊に「悪い報告」はいろんな書籍に書かれている。 例えば、「速いリーダーは悪い報告を歓迎し、遅いリーダーはいい報告を歓迎する」という節を作っているのは以下の本である。

仕事が「速いリーダー」と「遅いリーダー」の習慣 (Asuka business & language book)

仕事が「速いリーダー」と「遅いリーダー」の習慣 (Asuka business & language book)

あるいは、『トヨタ式考える力』では「失敗はみんなの見えるところに」という節がある。

人間、どうしても良い報告を聴けばほめるし、悪い報告を聴いたらこういう風に修正しないと、と指導したくなる。 しかし、小言をもらったり、他の人が裏でいろいろ言われている姿を見れば、「悪い報告を上げる」文化はすぐになくなってしまう。悪い報告をする文化は不断の努力を以て維持されるものだと個人的には思う。

また、悪い報告を他人事と考えず、自分事として一緒に取り組むことで、作業者のその後のモチベーションは、大きく変えることができる、と思った。